レッドブルジュニアメンバーでF1に昇格できるドライバーは?スーパーライセンスポイントを参考に予想
F1の3大チームは現在メルセデス・フェラーリ・レッドブルですが、それぞれ下部に育成システムがあり、そこで結果を出したドライバーにシートを与えるます。
現フェラーリドライバーのセバスチャン・ベッテルは元レッドブル育成でありシャルル・ルクレールはFDA(フェラーリ育成)出身です。
現在レッドブル及びアルファ・タウリのドライバー全てレッドブルジュニア出身者です。
しかし育成システムは大変厳しい事で有名で、結果を出す事が出来なかった者は容赦なく外されます。
トップカテゴリーであるF1のセバスチャン・ベッテルがフェラーリ離脱を発表し、現在ルノーのシートが空いている状況となっています。
パドックの噂としてルノーで2度のワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソの名前が挙がっており、契約済み?の情報や、現アルファ・タウリのピエール・ガスリーがレッドブルファミリーを離れてルノー行き?の噂もあります。
ただでさえ少ないF1のシートですので、ベテランはもちろんルーキーも空いたシートを狙いたい所ですが、F1のシートを得るにはスーパーライセンスポイントが必要となります。
下部カテゴリーで継続して良い成績を納めた者しかF1マシンをドライブすることが出来ないのです。
そこで2020年レッドブル育成メンバーと過去戦績と現在保有しているスーパーライセンスポイントを確認してみました。
2020年レッドブルジュニアメンバー
角田裕毅
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角田裕毅選手は現代レッドブルジュニアとホンダ育成(ホンダフォーミュラドリームプロジェクト)とW育成選手ということで、現在ホンダエンジンを搭載するレッドブルとアルファ・タウリの次期レギュラードライバーとして期待されています。
2018年F4日本選手権1位
2019年ユーロフォーミュラオープンチャンピオンシップ4位、FIAフォーミュラ3チャンピオンシップ9位
2020年トヨタ・レーシング・シリーズ4位
13ポイント
FIA F2 カーリンより参戦
リアム・ローソン
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リアム・ローソン選手はニュージーランド出身の18歳。
角田裕毅選手と同じ2019年からレッドブルジュニアに加入。
2019年は出身地ニュージーランドで行われているトヨタ・レーシング・シリーズで見事チャンピオンに輝き、2020年シーズンもチャンピオンは逃したが2位の成績。
今シーズンFIAフォーミュラ3チャンピオンシップのハイテックグランプリから出走。
2018年ADACフォーミュラ4チャンピオンシップ2位、F3アジア選手権8位
2019年FIAフォーミュラ3チャンピオンシップ11位、ユーロフォーミュラオープンチャンピオンシップ2位、トヨタレーシングシリーズ1位
2020年トヨタレーシングシリーズ2位
29ポイント
FIA F3ハイテックグランプリより参戦
ユーリ・ビップス
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ユーリ・ビップスはエストニア出身の19歳。
2019年マカオGPでは2位になるなど才能を開花。
2020年は日本のトップカテゴリーのスーパーフォーミュラーチームムゲンから参戦。
2018年FIAフォーミュラ3ヨーロッパ選手権4位
2019年FIAフォーミュラ3チャンピオンシップ4位
30ポイント
スーパーフォーミュラーチームムゲンから参戦
ジャック・ドゥーハン
1994年から1998年まで、ホンダのエースとして5年連続でロードレース世界選手権500ccクラスの王者に輝いたオーストラリア人ライダー、マイケル“ミック”・ドゥーハンを父に持つジャック・ドゥーハン。
今年フェラーリ入りが決まったカルロス・サインツの父もラリーの偉大なチャンピオンです。
2019年F3アジア選手権2位、ユーロフォーミュラオープンチャンピオンシップ11位
2020年F3アジア選手権2位
28ポイント
FIA F3 HWAより参戦
デニス・ホーガー
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デニス・ホーガーはノルウェー出身の17歳、2020年はハイテックグランプリからFIAフォーミュラ3チャンピオンシップ参戦します。
2019年のイタリアF4チャンピオン。
2018年F4ブリティッシュチャンピオンシップ4位
2019年ADAC Formula 4 2位、イタリアF4選手権1位
FIA F3ハイテックグランプリより参戦
ジョニー・エドガー
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2019年イタリアF4 10位、スペインF4 13位
ジャック・クロフォード
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アメリカ出身の14歳
2019年NACAMフォーミュラ4シリーズ2位
ユアン・ダルバラ
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2019年はF3プレマでチームメイトマーカスアームストロングに1ポイント差の3位。
2020年からはレッドブルジュニアとなり、カーリンで角田裕毅のチームメイトとなります。
2018年FIAフォーミュラ3ヨーロッパ選手権10位
2019年FIAフォーミュラ3チャンピオンシップ3位
22ポイント
FIA F2 カーリンより参戦
イゴール・フラガ
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イゴール・フラガ選手は日本生まれのブラジル人ドライバー。
小学校まで日本で育ち、カートで実力を付けるもお父さんの仕事の都合でブラジルに帰国。
FIA認定グランツーリスモ選手権大会2018年世界大会で優勝するなどバーチャルレースでチャンピオン。
そして2020年ウィンターシーズンのトヨタ・レーシング・シリーズでは本命と言われたレッドブルジュニアのリアム・ローソンを逆転しチャンピオンになりバーチャルとリアルの二刀流チャンピオン。
2020年からレッドブルジュニア入りし、F3チャロウズから参戦。
2018年US F2000全国選手権4位
2019年フォーミュラ地域ヨーロッパ選手権3位
2020年トヨタ・レーシング・シリーズ1位
25ポイント
FIA F3 チャロウズより参戦
スーパーライセンスポイント40を満たし2021年F1に昇格するのは誰?
日本人である以上今年F2カーリンでエントリーしている角田裕毅選手に是非アルファ・タウリのシートを奪ってほしい所だが、その為にはヘルムート・マルコ博士が言うようにランキング4位以内に入る必要があります。
これは非常に難しいと思います。
F2にはレッドブルジュニアだけでなく、FDA(フェラーリ育成)やルノー育成ドライバーもおり、全てのドライバーが3位以内を確保するための熾烈な戦いとなります。
この中に割って入るのは困難なミッションでしょう。
逆に4位以内に入る事が出来ればこの先角田選手の未来は明るく開けるはずです。
一番ポイントを持っているユーリー・ビッブス選手も後10ポイントですから2020年スーパーフォーミュラー4位以内になれば40ポイントに到達できますが、角田選手と同じく非常に厳しい戦いとなりそうです。
日本人ドライバーには老練なベテランが多く、一筋縄ではいかない選手がそろっています。
もし蹴散らす事が出来ればF1にいけるかもしれません。
意外とF3ハイテックで出走するリアム・ローソン選手とチャロウズで出走するイゴール・フラガ選手のどちらかが40ポイントに届くと予想します。
特にイゴール・フラガ選手は半分日本人でもありますので、フラガ押しの私としては何としてもF1に行ってもらいたいと思います。
きっとやってくれると思います。