【スーパーボウルへの道】NFLプレーオフの仕組みとトーナメント表をどこよりもわかりやすく解説
NFLも現在第14節まで進み、いよいよプレーオフに進む為の激しい戦いとなっています。
プレーオフってよく聞くけど・・・
プレーオフの仕組みってどのようになっているの?
野球みたいに何試合か戦うの?
トーナメント表は?
そんな疑問をお持ちの方の為にわかりやすく解説したいと思います。
プレーオフはスーパーボウル出場権を得るための戦い
プレーオフの仕組み
プレーオフトーナメント表
プレーオフはスーパーボウル出場権を得るための戦い
そもそもプレーオフとは、NFLチーム最大の目標である「スーパーボウル制覇」に向けた戦いの事をいい、各カンファレンス(NFC16チーム/AFC16チーム、NFL全体で32チーム)からレギュラーシーズン成績上位6チーム計12チームで争います。
各カンファレンスの地区優勝チームが4チーム、そしてワイルドカード2チーム
この12チームがトーナメントで勝ち進んでNFCから1チーム、AFCから1チームが決勝(スーパーボウル)に進出し、勝ったチームがスーパーボウルチャンピオンとなります。
プレーオフの仕組み
地区優勝
各カンファレンスにはそれぞれ【東地区・西地区・南地区・北地区】と4つに分かれていますので、そこの地区で最も成績上位チームを地区優勝と言います。
この地区優勝チームは無条件でプレーオフに進む事が出来ます。
たとえ最終の成績が9勝8敗であっても同地区の他の3チームがそれより悪い成績であったら地区優勝でプレーオフに進む事が出来ます。
順位 | 勝 | 負 | |
1位 A | 9 | 8 | プレーオフ進出 |
2位 B | 8 | 9 | |
3位 C | 5 | 12 | |
4位 D | 3 | 14 |
順位 | 勝 | 負 | |
1位 E | 17 | 0 | プレーオフ進出 |
2位 F | 10 | 7 | ワイルドカード進出 |
3位 G | 4 | 13 | |
4位 H | 3 | 14 |
順位 | 勝 | 負 | |
1位 I | 14 | 3 | プレーオフ進出 |
2位 J | 11 | 6 | ワイルドカード進出 |
3位 K | 6 | 11 | |
4位 L | 5 | 12 |
順位 | 勝 | 負 | |
1位 M | 13 | 4 | プレーオフ進出 |
2位 N | 9 | 8 | |
3位 O | 4 | 13 | |
4位 P | 2 | 15 |
適当に作りましたが、17週のレギュラーシーズンが終了して最終的にこのような結果になったとします。
東地区地区優勝のAチーム
北地区地区優勝のEチーム
西地区地区優勝のIチーム
南地区地区優勝のMチーム
各地区優勝したチームは無条件でプレーオフ進出することができます。
その他2チームがワイルドカードから進出する事が出来ます。
ワイルドカード
それぞれのカンファレンス(NFC・AFC)の中で優勝チーム以外で成績上位2チーム
例でいうと北地区のFチームと西地区のJチーム
この2チームがワイルドカードからプレーオフに進出する事が出来るのです。
つまり地区優勝を逃してもスーパーボウルに挑戦する事が出来るのです。
西地区2位のJチームは11勝6敗ですが、東地区1位のAチームは9勝8敗ですのでJチームの方が成績が良いのです。
救済とも言えるシステムがワイルドカードなのです。
日本のプロ野球でも同じようなシステムがあります。
各カンファレンス(セリーグ・パリーグ)で優勝を逃しても上位3チームがカンファレンス優勝をかけて戦います。
これとは厳密にはちょっと違うのですが、ワイルドカードも地区優勝を逃してもまだスーパーボウル挑戦の権利があるという事です。
より好成績を残したチームは有利な戦いを、何とかプレーオフに進出する事が出来たチームはより厳しい戦いをしてもらうシステムが
シードとなります。
シード
レギュラーシーズンの結果を元にシードを確定します。
第一シード | 地区チャンピオンの中で勝率1位のチーム |
第二シード | 地区チャンピオンの中で勝率2位のチーム |
第三シード | 地区チャンピオンの中で勝率3位のチーム |
第四シード | 地区チャンピオンの中で勝率4位のチーム |
第五シード | ワイルドカードのうち勝率が高いチーム |
第六シード | ワイルドカードのうち勝率が低いチーム |
第一シードは地区チャンピオンの中で勝率1位のチームですから北地区1位のEチームです。
第二シードは地区チャンピオンの中で勝率2位のチームですから西地区1位のIチームです。
第三シードは地区チャンピオンの中で勝率3位のチームですから南地区1位のMチームです。
第四シードは地区チャンピオンの中で勝率4位のチームですから東地区1位のAチームです。
第五シードはワイルドカードのうち勝率が高いチームですから西地区2位のJチームです。
第六シードはワイルドカードのうち勝率が低いチームですから北地区2位のFチームです。
この様に勝率によってシードが決まるのです。
第一シードはよりシードが低い所との対戦となるため有利になり、
第六シードは勝ち進んだとしてもより常にシードが高い所との対戦となるため不利となります。
プレーオフトーナメント表
第一シードと第二シードは他チームより1試合少なく優遇されます。
したがって第三シードと第四シードは同じ地区優勝なのにワイルドカードから勝ち上がったチームと戦い勝ちあがらなくてはなりません。
そのため第二シードと第三シードでは天地ほどの差があるのです。
ワイルドカード組との闘いをワイルドカードラウンド(プレーオフ第一ラウンド)と言います。
ワイルドカードラウンド(プレーオフ第一ラウンド)
上のトーナメント表で<1>第三シード(南地区1位のM)VS第六シード(北地区2位のF)となります。
<2>第四シード(東地区1位のA)VS第五シード(西地区2位のJ)となります。
このワイルドカードラウンドで<1>の勝者が第三シード(南地区1位のM)、<2>の勝者が第五シード(西地区2位のJ)となったとしますと、それぞれ負けたFとAはここで終わり。
第三シード(南地区1位のM)と第五シード(西地区2位のJ)は次のラウンドのディビジョナルラウンド(プレーオフ第2ラウンド)へ進みます。
ディビジョナルラウンド(プレーオフ第2ラウンド)
いよいよこのディビジョナルラウンドから第一シードと第二シードが出陣します。
第一シードは第二シードより有利な敵と戦う事ができますので、ワイルドカードラウンドで勝ち進んだ2チームのうち、シード順が下位のチームと戦う事が出来ます。
先の例でいきますと、第一シードのEチームは第五シードのJとの対戦となります。
第二シードのIチームは第三シードのMチームとの対戦となります。
ここで勝ち残った2チームが各カンファレンスチャンピオンをかけて激突するのが、
カンファレンスチャンピオンシップ(プレーオフ第3ラウンド)です。
カンファレンスチャンピオンシップ(プレーオフ第3ラウンド)
ディビジョナルラウンドではそれぞれ第一シードのEチームと第三シードのMチームが勝ちあがったとします。
カンファレンスチャンピオンシップはEチームVSMチームのカンファレンスチャンピオンをかけた戦いとなり、勝った方がカンファレンスチャンピオンとなります。
カンファレンスチャンピオンはもう一方のカンファレンスのチャンピオンと戦うのが、
スーパーボウル
ということです。
スーパーボウル(AFCチャンピオン対NFCチャンピオン)
AFCチャンピオン対NFCチャンピオンの闘いは全米一高い視聴率(例年40%超え)
それぞれのカンファレンスチャンピオン同士の戦いは質の高い試合のため、生で観たくても観れないプラチナチケットとなります。
2020年2月2日、フロリダ州マイアミガーデンズの「ハードロック・スタジアム」会場にて第54回スーパーボウルが開催されます。
また、スーパーボウルではハーフタイムショーも毎年話題となります。
2020年はジェニファー・ロペスとシャキーラという2大ラテン歌姫の共演が発表され注目されています。
【スーパーボウルへの道】NFLプレーオフの仕組みとトーナメント表をどこよりもわかりやすく解説まとめ
スポーツにはそれぞれプレーオフのシステムがあります。
ありますが、スポーツによってそのシステムがそれぞれ違います。
例えばベースボール(MLB)でもワイルドカードやディビジョンシリーズなどNFLと同じようなシステムがありますが、決定的に違うのが、試合数です。
MLBチャンピオンを決めるワールドシリーズなどでは7試合行い4勝した方がチャンピオンとなります。
しかしNFLのプレーオフは全て1試合のみの一発勝負です。
これは1試合の消耗度が激しいことがあげられます。
MLBはレギュラーシーズン162試合行うに対し、NFLのレギュラーシーズンは17試合だけです。
野球では3連戦なんか当たり前、下手すれば1日2試合行うダブルヘッダーなんてものもあるくらい試合が多いですが、NFLは選手の消耗が激しいのでそのような日程は無理なのです。
また、サッカーにしてもバスケットにしてもそれぞれプレーオフがありますが、それぞれルールが違います。
一概にプレーオフといってもスポーツによって違うという事です。