ニキータ・マゼピン2021年F1昇格ある?暴君プロフィールと金持ち父親
2020年のF1シーズンも残り少なくなり今年もメルセデス1強のいつものシーズンとなっており、話題は2021年のシート争いとなっています。
セバスチャン・ベッテルのフェラーリ離脱から一気にシート争いが激しくなり、移籍が多くなる2021年。
日本人ドライバーの角田裕毅選手のアルファタウリ入りが濃厚といわれ、現レギュラードライバーのクビアトがシート喪失?
そしてハースF1のグロージャンとマグヌッセンは二人共シート喪失が決定。
そのハースF1のシートに現在FIA F2選手権で堂々ランキング1位のミックシューマッハーがシートの一つを確保するのは間違いないようです。
そしてもう一つのシートは同じくF2で現在ランキング6位のニキータ・マゼピンが有力といわれています。
ニキータ・マゼピンのプロフィールは?
父親がお金持ちだって?
ニキータ・マゼピンが暴君って呼ばれる訳は?
ニキータ・マゼピンが日本の有名人にそっくり!
などについてご紹介します。
ニキータ・マゼピンとは
ニキータ・マゼピンは1999年3月2日生まれの21歳のロシア人ドライバーです。
2019年・今年2020年とFIA F2を参戦しているドライバーで、2021年F1 のハースF1の有力ドライバー候補と言われています。
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С днем рождения Владимир Владимирович, спасибо Вам за все что вы делаете для Российского спорта!
翻訳
お誕生日おめでとうウラジミールウラジミロビッチ、ロシアのスポーツのためにあなたがしているすべてに感謝します!
インスタ一番左がニキータ・マゼピン。一番右がウラジミールウラジミロビッチことプーチン大統領!!
プーチン大統領の誕生日パーティーでプーチン大統領にお祝いのメッセージを伝えているワンショットのようですが、一般人には出席不可能なこのパーティーに出席しているニキータ・マゼピンって何者なのでしょうか?
ニキータ・マゼピンの隣に立っているのが父親のドミトリー・マゼピン氏で、ロシア有数の一流企業経営者であり億万長者がドミトリー・マゼピン氏なのです。
父親ドミトリー・マゼピンはけた違いの大富豪
ドミトリー・マゼピン氏は世界最大級のカリウム肥料会社「ウラルカリ」の会長です。
カリウム肥料会社といわれてもなんだか凄そうに感じませんが、ロシアは世界最大の肥料輸出国であり国として非常に大事な産業です。
カリウム肥料の世界ではロシア・中国・カナダ・アメリカ・ベラルーシが5大産地です。
ロシアのウラルカリ社とベラルーシのベラルーシカリ社が合弁で「ベラルーシ・カリ会社」(BKK)を設立しその世界シェアは40%になるのです。
その国営産業ともいえるウラルカリの会長がドミトリー・マゼピンでその息子ニキータ・マゼピンは大富豪のお坊ちゃんというわけです。
FIA F3中堅チームだったHitecのスポンサーとなり2019年にはプレマに次ぐランキング2位にまでチームは成長し、2020年FIA F2にも参戦し息子のニキータ・マゼピンをレギュラードライバーとして参戦中。
FIA F3・FIA F2で参戦中のHitech GPのサイドポンツーン(車体横)とリアウイングにはデカデカと「URALKALI」の文字があります。
Hitech GPのメインスポンサーということがわかります。
過去の買収劇
ドミトリー・マゼピン氏はここまで多くのレーシングチーム買収話の常に中心にいました。
フォース・インディア買収話
フォース・インディアは2008年スパイカーF1を買収したインドの富豪ビジェイ・マリアは元弱小チームから着実に成績を伸ばし2016年・2017年にはコンストラクターズポイント4位の好成績を収めるも2017年チーム代表のビジェイ・マリアが詐欺罪で逮捕され、2017年シーズン途中資金難に陥りチームは破産手続きを開始。
そこに手を挙げたのがドミトリー・マゼピン氏。
2016年にはすでに大金を払いおぼっちゃまニキータ・マゼピンをフォースインディアのテストドライバーへと送り込んでおり、買収後の息子のシートまで確保する算段だったはず。
しかしもう一人手を挙げ結果的にはチームを買収したのが当時ウイリアムズのレギュラードライバーだったランス・ストロールの父親のローレンス・ストロール。
ドミトリー・マゼピン率いるウラルカリの方がローレンス・ストロール率いるレーシングポイント投資家集団より入札額が上だったにも関わらずフォース・インディアを買収できなかったのは違法として訴訟を起こしている。
ウイリアムズ買収話
ナイジェル・マンセル、ネルソン・ピケ、デーモン・ヒル、ジャック・ビルニューブそしてアイルトン・セナなど超一流チャンピオンドライバーが在籍した名門ウイリアムズは近年不振が続き昨年2019年にはシーズン通してたったの1ポイントしか稼ぐことが出来ずチーム存亡の危機。
2019年ウイリアムズとドミトリー・マゼピン氏との間で交渉のテーブルについたとの報道。
買収の上息子のニキータ・マゼピンにシートの一つを与えるのではとの憶測がありましたが、ウラルカリはこの報道を否定。
ウイリアムズはカナダの動物加工製品の製造業者であるSofinaの大口スポンサーを得て資金を持ち直し2020年を戦っています。
Sofina会長マイケル・ラティフィはドライバーニコラス・ラティフィの父親。
ウラルカリは資金豊富にもかかわらずまたしても買収に失敗。
ハースF1
次のターゲットが現在進行中のハースF1というわけです。
ハースF1に豊富なスポンサーフィーをもたらす代わりに二つしかないシートの一つを息子ニキータ・マゼピンに与えようとしているようです。
早々と現ドライバーのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンを放出したことから噂ではなく実際話は進んでいるはずです。
しかしそれもこれも、ニキータ・マゼピンがスーパーライセンスポイントを獲得できるかどうかにかかっています。
スーパーライセンスポイントを獲得できなければ、いくら父親がお金持ちでもF1マシンのシートを得ることはできません。
F1でおぼっちゃまドライバーと呼ばれるランス・ストロールもニコラス・ラティフィも下位カテゴリーできちんと結果を残しスーパーライセンスを獲得しています。
ニキータ・マゼピンも父親から今年2020年必ず結果を出せと厳命されているはずです。
そのためドライビングが荒っぽく暴君と呼ばれているようです。
暴君ニキータ・マゼピン
粗い・危険・強引
これらのイメージからニキータ・マゼピンは暴君と呼ばれているようです。
ライオンをも手なずける暴君ニキータ・マゼピン
目が怖い・・・連れが怖い・・・
過去のレースでは危険な行為が多くあり、日本人ドライバーとの因縁もあります。
マゼピンVS松下信治
エイトキンもマゼピンもランオフからの復帰段階での接触。順位を落とさないために早期復帰を目指すのはわかるがあまりにも危険なドライビング。松下は完全なもらい事故だ… #f2jp #f2 pic.twitter.com/5rmM8VEp14
— nine@Ridill (@nine_bullet1911) September 29, 2019
2019年FIA F2第11戦マゼピンの故郷ロシアのソチGP
スタートで先頭に立ったニキータ・マゼピンと2番手につけたジャック・エイトキンがオーバースピードでコーナーに侵入しそのままエスケープゾーンからコース復帰。
このエスケープゾーンに侵入してしまった場合危険回避のため規定のコースを通って本コースに復帰しなくてはならなく、ジャック・エイトキンは規定のコースを通って本コースに復帰したが、ニキータ・マゼピンは規定のコース外を通って本コース復帰したためジャック・エイトキンと接触し本コースを走行中の松下信治に接触し松下信治は激しくバリアに突っ込み病院送りに。
ニキータ・マゼピンは次レース15グリッド降格ペナルティ。
マゼピンVS角田裕毅
F2レース1のパルクフェルメでひと悶着。極めて珍しいパルクフェルメインシデントが記録されることになりました。
— 鈴鹿風燐子 (Rins Suzukaze) (@GAScharge10) August 29, 2020
マゼピン選手は昨年のロシアでも強引なコース復帰で松下選手に"特攻"しており、問題行動が多い印象ばかりが付きまとっています。 pic.twitter.com/O2HRqLkSmO
2020年FIA F2第7戦ベルギーGPフューチャーレース
ポールポジションからスタートの角田裕毅がレース序盤をリードしていたが、タイヤ交換でニキータ・マゼピンに逆転され、終盤猛攻を仕掛けコーナーで何度も並びかけるが、角田裕毅をコース外へ押し出す危険なブロック。
レースはそのままニキータ・マゼピン1位、角田裕毅2位で終えたが危険なブロックとみなされ、マゼピンに5秒ペナルティが即出され角田裕毅が1位、マゼピン2位でパルクフェルメへマシンを停める時に事件が起きる。
1位のボード前に停める角田裕毅。マシンから降りメカニックに駆け寄ろうとしたその時にペナルティを受け入れられない不満なマゼピンが明らかにオーバースピードで戻り2位ボードを跳ね飛ばし危うく角田裕毅にあたりそうになる。
この非スポーツマンシップな行為により執行猶予付きの5グリッド降格ペナルティ。
そもそも執行猶予付きのペナルティなんて聞いたことないですよね。
コース内はともかくコース外でもペナルティ対象となることは相当珍しく、レーサーとしての資質が問われている。
ニキータ・マゼピンの現在のポイントとスーパーライセンス獲得に必要ポイント数
FIA F2 第10ラウンド終了時点のドライバーズポイント
🇦🇹 | 🇦🇹 | 🇦🇹 | 🇦🇹 | 🇭🇺 | 🇭🇺 | 🇬🇧 | 🇬🇧 | 🇬🇧 | 🇬🇧 | 🇪🇦 | 🇪🇦 | 🇧🇪 | 🇧🇪 | 🇮🇹 | 🇮🇹 | 🇮🇹 | 🇮🇹 | 🇷🇺 | 🇷🇺 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
順位 | ドライバー | ポイント | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 | R1 | R2 |
1 | M.シューマッハ | 191 | 0 | 2 | 12 | 0 | 15 | 10 | 2 | 0 | 6 | 14 | 8 | 10 | 15 | 12 | 25 | 12 | 10 | 8 | 25 | 5 |
2 | C.イロット | 169 | 27 | 0 | 10 | 6 | 8 | 12 | 10 | 0 | 29 | 4 | 14 | 1 | 1 | 0 | 12 | 15 | 0 | 4 | 15 | 1 |
3 | 角田裕毅 | 147 | 0 | 0 | 24 | 0 | 0 | 0 | 15 | 0 | 8 | 15 | 12 | 8 | 29 | 0 | 12 | 0 | 0 | 0 | 22 | 2 |
4 | C.ランドガード | 145 | 12 | 6 | 8 | 17 | 0 | 0 | 12 | 14 | 18 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 15 | 12 | 12 | 17 | 0 | 0 |
5 | Rシュワルツマン | 140 | 15 | 8 | 25 | 0 | 25 | 8 | 0 | 0 | 4 | 0 | 18 | 0 | 12 | 17 | 2 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 |
6 | N.マゼピン | 140 | 0 | 0 | 0 | 1 | 20 | 6 | 25 | 6 | 12 | 1 | 0 | 4 | 18 | 8 | 0 | 1 | 25 | 0 | 6 | 7 |
7 | L.デレトラズ | 122 | 6 | 12 | 0 | 0 | 6 | 4 | 8 | 10 | 10 | 8 | 1 | 0 | 12 | 4 | 4 | 8 | 17 | 12 | 0 | 0 |
8 | Guanyu Zhou | 119.5 | 4 | 0 | 15 | 8 | 1 | 3 | 20 | 0 | 4 | 6 | 15 | 0 | 6 | 10 | 10 | 0 | 0 | 6 | 4 | 7.5 |
9 | L.ギオット | 104 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 12 | 2 | 6 | 20 | 0 | 18 | 0 | 12 | 3 |
10 | D.ティクタム | 80.5 | 10 | 10 | 4 | 12 | 2 | 0 | 4 | 15 | 0 | 2 | 2 | 2 | 8 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.5 |
11 | F.ドルゴビッチ | 79 | 4 | 17 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 | 4 | 1 | 0 | 6 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0 | 0 | 0 |
12 | J.アイトケン | 47 | 0 | 1 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 15 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 8 | 4 |
13 | 松下信治 | 42 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 27 | 6 | 0 | – | 0 | 0 | 0 | 0 | – | – |
14 | M.アームストロング | 38 | 10 | 0 | 6 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 2 | 0 | 2 | 0 |
15 | J.ダルバラ | 36 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 2 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 2 | 10 | 0 |
16 | J.VIP | 16 | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | – | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 10 | 0 | 0 |
17 | G.アレジ | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
18 | A.マルケロフ | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 |
19 | R.ニッサニー | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
20 | S.ゲラエル | 3 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
21 | P.ピケ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
22 | 佐藤万離音 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
従来スーパーライセンスポイントには
過去3年間に40点以上獲得していることが条件です。
ニキータ・マゼピンの過去成績は
2019年:FIA F2総獲得ポイント11点でランキング18位!スーパーライセンスポイント0点
2018年:FIA F3総獲得ポイント198点でランキング2位!スーパーライセンスポイント25点獲得
よって2020年シーズンスーパーライセンスポイント15点以上を獲得すればいいのでドライバーズランキング5位以内になればスーパーライセンスポイント発給資格を得ます。
現在3位の角田裕毅から6位のニキータ・マゼピンまで7ポイント差なので1レースごとにランキングが乱高下しますので1レースも見逃せません。
ニキータ・マゼピンとメンディ似ている?
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顔の骨格がそっくり!そして体つきが大柄で締まっているのもそっくり!
ニキータ・マゼピンは本当に危険なおぼっちゃまドライバー?
確かにコースの内外問わずペナルティが多すぎるドライバーで回りのドライバーにとっては危険な存在なニキータ・マゼピンだが、2020年シーズンは見違えるほどの良い走りを見せているのも事実。
過去記事では2020年シーズンのチャンピオン予想で私はルカ・ギオットを挙げました。(大外れ😅)
今シーズンハイテックGPのニキータ・マゼピンはチームメイトのルカ・ギオットに大差をつけています。
昨シーズンはドライバーズチャンピオンになったチームメイトのニック・デ・フリースに255ポイントもの大差をつけられたのです。
そのため2020年のチームメイトルカ・ギオットには全く及ばないだろうとおもっていましたので、現状は全く考えもしなかった結果です。
2020年時折見せるキレキレの走りは去年の成績からは考えられない良い走りを見せています。
ドライビング能力が向上し、資金豊富なニキータ・マゼピンの走りは2020年FIA F2角田裕毅の大活躍に次ぐサプライズでした。
単なるおぼっちゃまドライバーではない所を随所に見せています。
ただドライビングにムラがあり、精神的にまだ幼いところがあるのが心配ですが、今のドライビングを続けていればランキング5位以内に入ることは十分可能だと思います。
そうなればニキータ・マゼピンはハースF1でミック・シューマッハとチームメイト。そしてアルファ・タウリから角田裕毅選手がデビューとルーキー3選手が2021年のF1で再び顔を合わせることになりそうです。
2020年FIA F2シーズンも残り2ラウンド4レースのみ。
この4レースでスーパーライセンスが取れるドライバーと取れなかったドライバーとに分かれます。
ミック・シューマッハーは多分大丈夫だと思いますが
角田裕毅はポイントを積み重ね2021年アルファタウリでデビューできるか?
ニキータ・マゼピンもハースでデビューできるか?
大事なあと4戦見逃すことはもったいないです。
DAZNでは1か月無料期間がありますので絶対に見るべきです。
第11ラウンドバーレーンGPは11月27日~29日
第12ラウンドバーレーンGPは12月4日~6日
今なら無料期間を利用してどちらのレースも見ることが出来ます。
安心してください!そのお悩みにお答えします。
FIA F2のレース全戦はもちろん予選も全て見る事が出来るのは
DAZNだけ!
見逃し配信はもちろん、
1か月無料トライアル期間もありますので、まずは試してみる事をオススメします。