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F2多重クラッシュ事故の原因はジュリアーノ・アレジと言われているがメンタルは大丈夫か?

2019-09-10

ジュリアーノ・アレジ メンタル

2019年8月31日(土)ベルギーGPはF1との共催でF1の予選終了後にF2の決勝を行いましたが、レースの2周目に多重クラッシュに巻き込まれたアントワーヌ・ユベール(BWT・アーデン)のマシンが大破し、約1時間後アントワーヌ・ユベールの死亡が確認された。

この事故の原因とされたのが、アントワーヌ・ユベールの数台前を走行していたジュリアーノ・アレジ(トライデント)がラディオン(コーナーの名前)への進入時体勢を崩しスピンしたことが原因とされています。

しかし調査が進むと、ただ単にジュリアーノ・アレジの単純ミスというわけではなく、スタート直後からその他の車のアクシデントが原因のようで不運に不運が重なった事故のようです。

この記事を読んでわかる事

F2 ベルギーGP死亡事故詳細

ジュリアーノ・アレジとは

スパ・フランコルシャン名物オールージュ~ラディオンは超高速連続コーナー

死亡事故当事者のその後

ジュリアーノ・アレジ事故後のイタリアGPの結果は?

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目次

2019年ベルギーGP多重クラッシュ事故詳細

スパ・フランコルシャンのレースではそのトラックの性質上、スタート直後の1コーナー=鋭角なラソースヘアピンでよく接触が起きる。
 この日もチャンピオンシップ争いを繰り広げるニコラス・ラティフィのマシンは、気持ちが高ぶっていたミック・シューマッハーとの接触で右リヤタイヤがパンクし、直後にスローダウンした。
 さらにグリッド後方では、数台のマシンのパーツを破損させる小さなインシデントも生じていた。
 こうした状況に気づかなかったドライバーたちはフルスピードで走り続けた。2周目に入るとトライデント所属のフランス人ドライバー、ジュリアーノ・アレジがラディオンへの進入時に左リヤタイヤの内圧をすべて失い、コース左側に向かってスピンを喫してウォールに激突。
 その際、リヤウイングとシャシーのパーツが破損し、コース上には破片が飛び散った。さらにアレジのマシンは後続車よりもはるかに遅いスピードでコース中央へと押し戻された。
 破片が散乱する様子に気づいたアレジのチームメイト、ラルフ・ボシュンは自らのマシンを大幅にスローダウンさせて可能な限りコースの右側へと寄せざるを得ず、結果的にはその動きが後続のユベールを不意に襲う形となった。
 2台のマシンのスピード差があまりにも大きかったため、その時点でユベールにできることはステアリングを右に鋭く切ることだけだったが、この必死な操作も虚しくボシュンのマシンの右リヤにわずかに接触した。
 およそ250km/hで走行していたユベールは、このわずかな接触によってコース外へと押し出され、ラディオンの右側のタイヤバリアに激しく、だがその時点では死には至らないほどの勢いで激突した。
 不運だったのは、タイヤバリアに弾かれたユベールのマシンが衝突の反動でコースへと押し戻され、そこに後方から来たファン・マヌエル・コレアがユベールのマシン側面に激しく突っ込んだことだった。
 このアメリカ人ドライバーのマシンもまた、ラディオンコーナー入口に残っていたアレジのマシンの破片によってパンクしていたため、この時点ではすでにマシンを制御できない状況にあったのだ。
 コレアはユベールのマシンが目の前に現れたとき、フルブレーキングによって回避を試みたが、その時点の車速は200km/h以上。衝突までの距離はおよそ50mしか残されておらず、回避する術もなく、フランス人ドライバーのマシンのコックピット左側面に激突し、ユベールのモノコックが真っ二つに分断されるほどの大クラッシュとなった。
 衝突のあとコレアとユベールの2台の車両はもつれるようにタイヤバリアに突っ込み、コースの中央まで弾き返された。コレアのマシンがひっくり返る一方、ユベールのモノコックはドライバーの胴体が見えるほど滅茶苦茶に破壊された。これら一連の衝突はわずか3秒以内に起きた出来事だった。
 他のドライバーが接触した2台とコース上に散乱していた破損パーツを無事に避けることができたのは奇跡的だったと言うほかない。
 レースはすぐに赤旗が宣言され、全車がピットに戻った。このとき確認できたのは、ほとんどのマシンに小さなパーツの破片の当たった形跡があったことだ。だが、マシンに大きなダメージを与えるほどではなかったのは幸運だったと言える。
 つまり今回のアクシデントは、
1:パンクによってアレジのマシンがタイヤバリアに激突。
2:コース中央にゆっくり押し戻されたアレジ車を見たボシュンがそれを回避するアクションを取った。
3:その後方にいたユベールは不意を突かれ、ボシュンのマシン右リヤに接触し、制御不能のままウォールに向かって突進。
4:そのすぐ後方からパンクチャーを起こしてステアリングが切れなかったコレアが接近。
5:コレアの走行ライン上にユベールが跳ね返ってきたことで激しい衝突が発生した。
“パーフェクトストーム(=複数の厄災が起こって破滅的な状態になること)”という言葉は、まさにこのようなときに用いられる言葉だ。先週の土曜日、スパ・フランコルシャンでアントワーヌ・ユベールに悲劇的な死をもたらした状況を表すのに最適な表現となっているのは何とも不運としか言いようがない。

引用元:auto sport

ジュリアーノ・アレジとは

ジュリアーノ・アレジの父は伝説のフェラーリドライバーのジャン・アレジ。

母親は元祖「国民的美少女」とよばれた後藤久美子さん(ゴクミ)。

ジャン・アレジには妻子がいたが、離婚成立後アレジの住むフランスへ生活の場を移します。

しかし二人は婚姻をせず現在も事実婚の夫婦です。

二人の間には3人の子供がおります。

 
 
 
 
 
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スパ・フランコルシャン名物オールージュ~ラディオンは事故が多い

そもそもここスパ・フランコルシャンサーキットの一番の見どころがこのオールージュからラディオンへ抜ける超高速コーナーです。

この複合コーナーをいかに早く駆け抜けることで次のケメルストレートでスピードを乗せ次のレ・コームで前車を追い抜くのがこのスパ・フランコルシャンの走り方になります。

一昔前まではオールージュではギアを一つ落としてコーナーに侵入していましたが、現在では全開でコーナーに飛び込んで行きます。

そのため、F1サーキットの中でも最もチャレンジングでドライバーの度胸が試されるコーナーと言われていますが、過去F1でも大事故や複数台を巻き込んだクラッシュなどもありました。

F1ではありませんが、オールージュではWEC(別カテゴリーのレース)で死亡事故も起こっています。

過去死亡事故の当事者と言われたドライバーのその後は

過去F1では悲劇的な事故を何度も繰り返しています。

伝説のドライバーアイルトン・セナの時は単独事故で他のドライバーが原因と言うわけではありませんでしたが、他のドライバーとの接触などによって死亡事故の当事者となったケースも多々ありました。

私の中の一番ショッキングな事故は1982年のベルギーGP予選(この時はスパ・フランコルシャンではなくゾルダーサーキットで開催)での伝説のフェラーリドライバーのジル・ヴィルヌーヴの事故死です。

予選アタックラップ中だったジル・ヴィルヌーヴはスロー走行中であったヨッヘン・マスに追突し、車体が宙を舞い地面にたたきつけられ横転し、ジル・ヴィルヌーヴはコース外まで投げ出されコース脇のフェンスに叩きつけられ亡くなりました。

事故調査委員会の見解ではヨッヘン・マスがアタックラップで急接近してきたジル・ヴィルヌーヴに気づきレコードラインを外そうと右に寄った所に、同じく右から抜こうとしたことで二人とも同じ方向に動いてしまったことで追突してしまったのです。

事故後の事故調査委員会の判断は両者の回避判断が重なってしまったレースアクシデントとしてヨッヘン・マスの責任を問わずジル・ヴィルヌーヴの判断ミスと判定されました。

事故調査委員会からそう判定されたとしてもヨッヘン・マスとすれば事故の当事者であることには違いないことで、メンタルは大きく揺らぐのが普通です。

ベルギーGP事故後のヨッヘン・マスの成績を見てみましょう。

第6戦モナコGP予選不通過
第7戦デトロイトGP決勝7位
第8戦カナダGP決勝11位
第9戦オランダGPリタイア
第10戦イギリスGP決勝10位
第11戦フランスGPリタイア

もっとも車体は戦闘力の低いマーチ821ということもあり散々な結果ばかりに嫌気がさしたか、第12戦からチームを離脱することになり、この後ヨッヘン・マスはF1に戻ることはなく別カテゴリーへ活躍の場を移す事になりました。

ジュリアーノ・アレジのメンタルが心配だが直後のイタリアGPの結果はどうだった?

予選決勝
11位7位

予選決勝
2位7位

レース2で予選2位!すごいじゃないですかメンタル強いですね

F2はF1と違って一つのサーキットで二回レースがある

レース2は予選なしのスプリントレースでスタート位置はレース1の1位から8位の結果のリバース順位となる。

どういうことですか?

つまりレース1で8位の者がPP(ポールポジション)7位が2番グリッドと言う事

なんだ!だからレース1で7位だったジュリアーノ・アレジがレース2の2番グリッドからスタートとなったんですね。

そういう事!

レース2ではズルズルとそのポジションを7位まで落してしまいましたが、レース1前の予選11位はまずまずの結果ではないのでしょうか。

あのような事故後から1週間しか経っていない状況下、自分のやるべき仕事を直視し集中し11番グリッドを手にしたのは、立派なメンタルをもっているのではないでしょうか。

F2多重クラッシュ事故の原因はジュリアーノ・アレジと言われているがメンタルは大丈夫か?まとめ

今回の事故のもっとも大きな原因は1週目スタート直後の混乱での小さな接触による部品の散乱を拾ったタイヤがパンクしたことの様です。

あの時こうしていれば

あの時このラインだったら

など言った所で時間を戻すことはできません。

アグレッシブな走りでジル・ヴィルヌーヴの再来とも呼ばれた父でフェラーリドライバーのジャン・アレジを超える為にもこの試練を乗り越えなければなりません。

モータースポーツに限らずスポーツではメンタルが大きく結果に作用されます。

メンタルの持ちようでいい方向にも悪い結果にもなります。

ジル・ヴィルヌーヴ死亡事故の原因もその前戦でチームメイトが約束を破り優勝を横取りされたことで激怒し最悪なメンタル状態で予選を迎えたことが無茶な追い越しとなり事故になったとも言われています。

気持ちの持ちようは難しいですが、是非残り少ないF2のレースで光る走りを見せてもらいたいですね。

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