琴奨菊得意技のがぶり寄りって?琴バウアーとは?
大相撲初場所は12日目を終え大関琴奨菊関が12連勝の負けなしの快進撃を続けている。
琴奨菊関はここまで鶴竜、日馬富士、白鵬の3横綱を下し、11勝1敗の白鵬を一歩リードしている。
残り3日全勝すれば栃東以来10年ぶりの日本人優勝となる。
そんな琴奨菊関が得意としている技がぶり寄りって?
琴奨菊が取組前に行うルーティンの琴バウアーとは?
がぶり寄り
がぶり寄りは相手の廻しを自分の方へ引き付けて腰を上下に揺り動かしながら寄り進むことである。
寄り進むうちに相手の腰が浮き自身の腰が相手より低くなる形が理想型とされる。
かつては双葉山のがぶりが絶品とされ、その後は荒勢や琴風が代名詞とした。最近では大関の琴奨菊の得意技として知られる。
出典元 ウィキぺディア
要は相手の下に入り込みながら激しく腰を上下に揺さぶることで前進し重心が高くなった相手を押し出す戦法です。
昔でいうと、琴風関や荒瀬関ががぶり寄りの代名詞でしたが、今はがぶり寄りと言ったら琴奨菊関となっています。
そもそもがぶり寄りのがぶりとは船が激しい波にのまれそうになるくらい揺れることをがぶると言い、それが名詞化してがぶりとなったそうです。
相撲は相手を土俵外に押し出す又は相手を土俵上に投げるなどして、足の裏以外を土俵上に付ければ勝つスポーツですので、がぶり寄りはもっとも原始的かつ効果的に相手を押し出す戦法とも言えます。
大関横綱白鵬をガンガンがぶって押し出したのはお見事ですね。
当たってから琴奨菊関の廻しを見てみると、ずっと上下に動いており、あの白鵬関の腰が浮いてしまい何もできなかったのがよくわかると思います。
琴バウアー
琴奨菊、日馬を突き落とし3横綱連破!10年ぶり日本出身力士Vへさらに前進 https://t.co/QLSzuwgVQs
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— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2016, 1月 21
琴奨菊関のもう一つの人気の秘密はこの立会い前の儀式=ルーティンの身体を大きくそらす琴バウアーです。
トリノオリンピック金メダリスト荒川静香さんでおなじみイナバウアーから取ったこの琴バウアーはメジャーリーガーのイチロー選手やラグビーの五朗丸選手のように同じ動作を行うことにより気持ちが落ち着き、出来るだけ平常心で取組に入れるようにするためなんです。
一昔前のロボコップこと高見盛関の取り組み前のロボコップの様な変な動きもルーティンであり、大勢の観客が観ている大相撲においてはこの様なパフォーマンスは必要だと思います。
低迷していると言われている相撲で10年ぶりの日本人が優勝ともなれば相撲人気も再び盛り上がってくること間違いないですよね。
残り3日、1敗で大横綱白鵬が追ってきていますので、琴奨菊関としては負けられないところです。