五朗丸移籍が噂されるトゥーロンには五朗丸ポーズの元祖が在籍していた!
オーストラリアクインズランド・レッズに新加入し12日のブランビーズとのプレシーズンマッチでは後半29分から途中出場し、オーストラリアスーパーラグビーでの新天地デビューを果たしたばかりの五朗丸歩選手。
何と早くもスーパーラグビー終了後にフランス1部リーグの強豪トゥーロンへの移籍に向けた契約交渉が合意に達していると報道されている。
トゥーロンはフランス1部リーグの強豪チームで、世界中のスター選手を集めることでも知られている。
そんなトゥーロンには五朗丸歩選手がキックの際のルーティンの五朗丸ポーズの元祖であり参考にしたプレーヤーが在籍していた。
スーパーラグビーリーグ
スーパーラグビーリーグは1996年から始まった南半球のワールドカップ優勝経験国であるニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの国境を越えた数チームの世界最高峰のプロリーグがスーパーラグビーなのです。
2016年からは日本を本拠地とする日本代表にも準ずるサンウルブズら3チームが新たに加わり全18チームでのリーグ戦となり、今年注目のリーグです。
南アフリカグループ
全8チーム
南アフリカカンファレンス1
ブルズ、チーターズ、ストーマーズ、サンウルブズ
南アフリカカンファレンス2
キングス、ライオンズ、シャークス、ジャガーズ
ニュージーランド・オーストラリアグループ
全10チーム
オーストラリア・カンファレンス
ワラターズ、ブランビーズ、フォース、レッズ、レベルズ
NZカンファレンス
クルセイダーズ、チーフス、ハイランダーズ、ハリケーンズ、ブルーズ
日本のトップリーグは8月末から1月末間で開催され、スパーラグビーは2月から8月までの開催となっており、ちょうどかぶらない日程となっています.
日本のトッププレーヤーである田中史朗選手(パナソニック)がハイランダーズで、日本代表主将リーチ マイケル(東芝)がチーフスで、ツイ ヘンドリック選手 (サントリー)が五朗丸歩選手と同じレッズでプレーする。
スーパーラグビーには移籍という形ではなく、日本国内のトップリーグに在籍のまま南半球へ渡ることになるのです。
逆もありで、スーパーラグビーのトッププレーヤーが冬の間日本のトップリーグへ渡ることもあります。
昨年のラグビーワールドカップでは24年間も白星のなかった日本が強豪南アフリカを含む3勝を挙げ世界を驚かせたのは記憶に新しい所だが、これには田中選手や堀江選手、リーチマイケル選手などが過去スーパーラグビーに参戦しその経験を日本に注入したことで日本の大躍進があったとも言われています。
今後も日本のトッププレーヤーが次々とスーパーラグビーに挑戦することで、2019年日本ワールドカップでの大躍進が期待されます。
トゥーロン
トゥーロンは地中海に面するフランス最南端の町で、フランスにおけるラグビーのプロクラブリーグフランス選手権トップ14の強豪チームです。
フランス選手権トップ14はラグビー界で世界最大の観客動員数や収益を誇るプロリーグであり、名前の通り14チームでの総当たりリーグ戦で下位2チームは2部に降格する。
トゥーロンは1931, 1987, 1992, 2014に4度同リーグを制しており強豪チームの一角である。
しかしフランス選手権トップ14の開催期間は8月から翌年の6月までの10か月もある為、五朗丸歩選手がトップ14に挑戦するとなると、
ジュビロとレッズの掛け持ちが出来なくなる。
すなわちジュビロを退社し、スーパーラグビーもあきらめてプロとなってフランスに渡らなくてはならなくなる。
五朗丸歩選手がどのような判断を下すのかが注目される。
ジョニー・ウィルキンソン
ジョニー・ウィルキンソンは元イングランドの元ラグビー選手で通算最多得点を誇るスタンドオフの名プレーヤー。
2003年の第5回ラグビーワールドカップではキックのみで113点をたたき出し、トライを獲らずに得点王に輝き、イングランドを北半球初の優勝国の原動力となったキックの王様でした。
そのジョニー・ウイルキンソンのキック前の精神統一のポーズがこれ
五朗丸歩選手のルーティンポーズに似ていますが、こちらが元祖のルーティンポーズなのです。
2004年にジョニー・ウィルキンソン氏が早大でラグビー教室を開いた際、熱心に耳を傾けていた学生があの五朗丸歩選手だったのです。
ジヨニー・ウィルキンソン氏の独特なキック前のルーティンポーズを参考にして進化させたのが、五朗丸ポーズだったのです。
そしてジヨニー・ウィルキンソン氏は2009年から2014年までフランス選手権トップ14のトゥーロンでプレーしており、トゥーロンで現役引退。
五朗丸歩選手憧れのジョニー・ウイルキンソンがプレーしたトゥーロンへ後継者としてプレーするのか?
それとも日本とスーパーラグビーの掛け持ちでプレーするのかどちらにしても楽しみであり、どちらの道を選ぶのかが今後注目される。