角田裕毅が出走するトヨタレーシングシリーズって何?スケジュールやチーム・ドライバー詳細
角田裕毅2020年はFIA F2昇格カーリンでフル参戦
角田裕毅選手は2019年シーズンはFIA F3のイェンツァー・モータースポーツから参戦し、優勝1回ランキング9位で終えるも、チームポイントの全てを角田裕毅が稼ぐなど弱小チームながら光る走りを見せており、2020年はホンダ・レッドブル双方の後押しもありF2のカーリンから出走する事が決まっている。
カーリンは2019年には同じ日本人ドライバーの松下 信治選手がドライブし、2勝を挙げるなどF2チームの中では中堅にあたるチームです。
角田裕毅選手は2020年FIA F2シリーズにおいてランキング4位以上になるとF1出走に必要なスーパーライセンスポイントを満たす事になるので、2021年にはもしかしたら小林可夢偉選手以来の日本人F1ドライバーが誕生するかもしれません。
しかし2020年のF2シーズンは激戦が予想されています。
F1の偉大なドライバーの2世やF2に在籍の実力者やF3からのステップアップ組などどのような展開になるかわからない面白いシーズンになるはずです。
トヨタレーシングシリーズとは?
トヨタレーシングシリーズは南半球のニュージーランドで行われるシリーズとなります。
南半球のニュージーランドはフォーミュラーカーの本場ヨーロッパと季節が反対になりますので、ヨーロッパがオフシーズンの冬の時期が南半球では夏の時期になります。
つまりオフシーズン期間のトレーニング期間とも武者修行の場とも言えるシリーズです。
あくまでも本番はFIA F2ということです。
2018年トロロッソ・ホンダのレギュラードライバーだったブレンドン・ハートレーや現アルファ・タウリのダニール・クビアトもこのトヨタレーシングシリーズに参戦していました。
トヨタレーシングシリーズは今週1月17日~2月16日まで行われ、その後F2は3月20日バーレーンで開幕します。
トヨタレーシングシリーズカレンダー
ラウンド | 開催地 | 日程 |
1 | ハイランド・モータースポーツ・パーク | 1月17〜19日 |
2 | テレトンガ・パーク | 1月24〜26日 |
3 | ハンプトン・ダウンズ・モータースポーツ・パーク | 1月31日〜2月2日 |
4 | プケコヘ・パーク・レースウェイ | 2月7〜9日 |
5 | マンフィールド-サーキット・クリス・アモン | 2月14〜16日 |
ラウンドこそ5ですが、土曜日の午後に1回、日曜日の朝に1回、日曜日の午後に決勝の3レースで構成されていますので、全15レースでのシリーズとなります
第1戦が行われるハイランド・モータースポーツ・パークのオンボード映像
なんかカウンターあてっぱなしのワイルドな車ですね。
セッティングが決まっていないのか、タイヤなのかコースなのかドライバーの腕なのかわかりませんが、昔のF1マシンを観ているようで面白いですね。
F1マシンでは現在あんなに忙しいハンドリングの車は無いですから、ドライバーの能力が試される車のようですね。
F2までの準備期間とはいえ、角田裕毅選手には怪我だけはしないようにしてもらいたいですね。
トヨタレーシングシリーズの出走チーム
M2 Competition
Giles Motorsport
MTEC Motorsport
Kiwi Motorsport
M2 Competition からは角田裕毅を含む6人のドライバー
Giles Motorsport からは4人のドライバー
MTEC Motorsportからは5人のドライバー
Kiwi Motorsport からは5人のドライバー
計20人で争われます。
過去のチャンピオン
シーズン | チャンピオン | チーム |
2019年 | リアム・ローソン | M2コンペティション |
2018年 | ロバート・シュワルツマン | M2コンペティション |
2017年 | トーマス・ランドル | ビクトリーモーターレーシング |
2016年 | ランド・ノリス | M2コンペティション |
2015年 | ランス・ストロール | M2コンペティション |
みておわかりのようにトヨタレーシングシリーズの近年はM2コンペティションが他チームを圧倒しています。
ランド・ノリスとランス・ストロールは現役F1ドライバーですし、ロバート・シュワルツマンは2019年FIA F3のチャンピオンになり2020年はFIA F2に昇格しミック・シューマッハのチームメイトとしてプレマレーシングでエントリーしています。
リアム・ローソンも2019年は角田裕毅選手のライバルとしてFIA F3のMPモータースポーツで出走しており、昨シーズンのトヨタレーシングシリーズチャンピオンです。
そして、角田裕毅選手と同じレッドブルジュニアです。
そのリアム・ローソンが角田裕毅選手と同じチームで同じレッドブルジュニア。
このシリーズでは実質角田裕毅選手とリアム・ローソンとの一騎打ちとなりそうです。
F2出走前の角田裕毅選手の力量を測るものさしとなるでしょう。
そしてこのトヨタレーシングシリーズを圧倒的しチャンピオンになるくらいでなければ、F2でランキング4位以内に入ることは難しいでしょう。
F2にステップアップする角田裕毅選手がどれだけの力をみせてくれるか非常に楽しみなシリーズですので今後もレース結果をフォローしていきます。