ルディシャが世界陸上800m王者?トゥカが驚異の差し脚を見せるか?
日本では天気もぐずぐずし、割と涼しくすご
せていますが、世界陸上2015北京大会では
熱い戦いが毎日繰り広げられています。
大会二日目には大会の花形男子100mで王者
ウサイン・ボルトがアクシデントを乗り越
え優勝。
本当の強さを見せつけましたね。
準決勝のつまづきには見ていて思わず声が
出てしまいました。
しかし世界陸上の競技にはもっと激しい種目
があります。
それが800mです。
日本ではあまり取り上げられることが少な
い競技ですが、実に激しい競技です。
800m競走
陸上競技では中距離に分類され、陸上トラ
ックを2周する。
スタート直後はセパレートコースを走るが、
第二コーナーを抜けるとオープンコースと
なる。
この時に駆け引きやポジション争いで接触
や転倒などのアクシデントが起こりやすい
ため陸上の格闘技とも呼ばれています。
800mの世界記録は1分40秒91ですので
100m換算ではなんと12秒61になります。
一般人が全速で100m走ってもそんなに早く
走れないのに、それを800mも走るのです。
信じらない競技ですね。
したがってヨーロッパなどでは日本と違い
注目度と人気は高いのです。
デイヴィッド・レクタ・ルディシャ
ケニアが誇る誇り高き種族マサイ族である
デイヴィッド・レクタ・ルディシャは
800mの世界記録保持者で今回の世界陸上
2015でも金メダルを期待されています。
父親もメキシコオリンピック4×400mで
銀メダルを獲得するなど活躍。
優秀なる遺伝子と身体能力で800mの大会
ではマサイ族らしく金メダルを狩りつづ
けています。
2011年世界陸上大邱優勝、
2012年ロンドンオリンピック世界記録
更新の優勝で800m競走の第一人者とな
ったが、ロンドンオリンピック後に膝
や脚の筋肉痛などの故障により2013年
世界陸上ロシアを欠場。
今回の大会での復活あるか注目されており、
最大のライバルとされていたのが、
ボツワナのナイジェル・アモス選手でした。
準決勝2組目でルディシャと同じ組のアモス
はルディシャのスローペースの戦略により
2位に入れず、タイムも遅かった為、決勝
進出を逃してしまいました。
ルディシャの戦略にハマったのか、
それとも意識しすぎたのでしょうか。
これによりルディシャの最大のライバルが
いなくなり25日の決勝は金メダルが見えて
きたかのように思えました。
しかし思わぬダークホースが出てきました。
ボスニア・ヘルツェゴビナの
アメル・トゥカ選手です。
アメル・トゥカ
今シーズンの世界ランク1位であるトゥカは
波乱の2組目の後3組目で登場。
早いペースのまま一団になってレースが進み
ます。
後ろから二番手で抑えていたトゥカが残り
500m位からスルスルと前に、まるで全盛期
のディープインパクトを思い出すかのよう
な差し脚で1着。
顔の表情も変わらずゴール後も平然として
いる所がかっこいいですね。
そして手でハートマークを胸に当てるポーズ
も今後流行るかもね!
ルディシャとのガチンコ対決が楽しみだ。
800m決勝は25日21:55頃です。是非お見逃し
なく。